課題集 イバラ3 の山
苗
絵
林
丘
★じゆうなだいめい
/池
池新
○お父さんやお母さんとあそんだこと
/池
池新
○暑い日
/池
池新
○果物を食べるコウモリ
/池
池新
【1】コウモリは、夕方薄暗くなってから空を飛びまわる動物です。その黒い影が、少し気味が悪いということで、怖がる人もいます。
しかし、南の国には、とてもかわいいコウモリがいます。【2】フルーツコウモリといって、金色でむくむくしていて、まるでぬいぐるみのようです。コウモリはふつう虫などを食べますが、このフルーツコウモリは、果物や花の花粉を食べます。
【3】南の国には、おいしくて甘い果物がどこにでもたくさんみのっています。マンゴーやパパイヤなど、汁気もたっぷりのみずみずしい果物です。【4】こうしたところでは、コウモリが果物を食べて種を落としたり、花粉を運んだりすることによって、その果物や花の繁殖を助けています。
【5】このコウモリはおいしい果物ばかり食べているので、清潔でしかも肉の味がとてもよく、地元の人がつかまえて食べるようになりました。
そこで、コウモリも知恵を使って、お寺の広い庭の木にすむようになりました。【6】どうしてかというと、南の国では、お寺の中にいる生き物は、決して殺してはいけないという決まりがあるからです。コウモリたちは、なぜかそのことを知って、お寺にすむようになったのです。
【7】南の国のお寺にいくと、庭には、野良猫や野良犬がのんびりし、木には、金色のフルーツコウモリがたくさんぶらさがって、これものんびりしています。【8】その様子は、まるでコウモリの形をした果物がたくさんみのっているようです。昼間は暑いので、コウモリたちは、片方の羽を使ってぱたぱた体をあおいでいます。
∵
【9】「コウモリさん、フルーツをどうやって食べるんですか。」
「コウ、モリモリ食べるんだよ。」
言葉の森長文作成委員会(λ)