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課題集 イバラ3 の山

★じゆうなだいめい / 池新
○けがをしたこと / 池新
○ともだち / 池新
○プールであそんだこと / 池新
○高地での生活 / 池新
 富士山の高さは三七七六メートルです。頂上を目指して登る人はいますが、頂上に住んでいる人はいません。しかし、世界には、この富士山よりももっと高いところで生活している人がいます。
 高地では様々なおもしろい現象が起こります。例えば、ケーキやパンがうまく焼けなくなります。ケーキやパンが膨らむのは、生地の中に含まれる空気の泡が膨張するからですが、高地ではこの空気の泡が膨れすぎるのです。すると、パンの出来上がりはぼそぼそした感じになります。もっと悪ければ、空気の泡が破裂してぺちゃんこになってしまいます。
 標高の高いところでは、ゆで卵ひとつ作るにも注意が必要です。普通なら十二分じゅうにふん程度で固いゆで卵ができますが、高度千五百メートルのところでは一分いっぷん長く、高度三千さんぜんメートルでは三分さんぷん長くゆでなければなりません。そうしないと、半熟のゆで卵ができてしまうからです。
 変化が起こるのはケーキやパン、ゆで卵だけではありません。高度が上がるにつれて気圧が低下するため、空気中の酸素の量も減っていきます。高度五千メートルでは、酸素の量は平地へいちの半分にまで減ってしまうので、ほとんどの人は頭痛やめまいに悩まされます。また、高所では紫外線などの光線から守ってくれる大気が薄いため、目や皮膚を傷めることもあります。
 いろいろと注意が必要な高地での生活。早く慣れるにはコーチが必要かもしれませんね。

「コーチ、高地の生活って大変なんですね。」
「ぼくは、もともと高地に慣れているから大丈夫だけど。」
「へえ。コーチはどこの出身なんですか。」
「高知県。」

 言葉の森長文ちょうぶん作成委員会(Μ)