昨日582 今日873 合計160698
課題集 イバラ の山

★じゆうなだいめい / 池新
○おてつだいをしたこと / 池新

○こんなことができたらいいな / 池新
★ファーブルは(感)(できるだけ自由な題名で) / 池新
【1】「おや。」
 ファーブルは、びっくりして立ちどまりました。とりのすが、あったのです。【2】すのなかには、青空のようないろをした、うつくしいたまごが六つ、おぎょうぎよくならんでいました。
「すばらしいなあ。」
 ファーブルは、むねがわくわくしました。

 【3】すのなかから一つとりあげると、そっとポケットへいれました。うれしくてうれしくてたまりません。そのまま、池のほうへいちもくさんにかけだしました。
 【4】けれど、それからしばらくたつとファーブルは、ふーふーいきをきって、また、すのところへはしってかえりました。【5】そして、さっきのたまごを、だいじそうにポケットからとりだしたのです。
「ごめんね。」
 ファーブルは、たまごをそっと、もとのところへならべてやりました。

【6】「ごめんね。おまえは、ノビタキって名まえのとりなんだってね。そして、はたけのわるいむしをたいじして、おひゃくしょうさんをたすける、いいとりなんだってね。【7】ぼく、いま池のそばで、きょうかいのぼくしさんにそれをおそわったの。ちっともしらなかったんだもの。ごめんね。」
 【8】ファーブルはそういうと、ぴょこんと、とりのすにあたまをさげるのでした。
 ピーチク、ピーチク……。
 【9】たまごのように、まっ青な大空では、ひばりがしきりにないていました。【0】

二反長半にたんおさなかば編 白木茂著 「美しい話・いじんの心」より)