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課題集 黄セリ の山

○自由な題名 / 池新
○新学期、冬休みの思い出 / 池新

○「一九七九年」を読んで(感) / 池新
★なぜ、思いが実現するのか(感) / 池新
 なぜ、思いが実現するのか、心が物質化するのかといえば、わたしたちの意識を媒介にして、そこに宇宙の無限力が作用するからです。
 テレビにたとえれば、宇宙無限力という電波はそこかしこを飛びかっている。しかし思いという受像機がなければ、映像をそこに映し出すことはできないし、また性能のいいアンテナで波長を合わせないと、正確できれいな画像が映らない。
 このことをわたしは、無限力が太陽の光、想念はレンズという比喩を使って説明したことがあります。レンズを使って太陽の光を一点に集中させる。すると紙が燃え出します。さらに紙を黒く塗っておいてやれば、紙はもっと効率よく燃えます。わたしたちが抱いた想念が焦点となって、無限力を集束するのです。強く願えばその集束力はさらに高まり、実現度はもっと大きくなる。より強い思い、完了形の想念、断定の想念が思いを形に変えていくのです。これをわたしは「心の墨ぬり」と称しています。
 宇宙無限力は、無尽万能のエネルギーで、大金持ちのスポンサーみたいなものです。わたしたちがいくらそれを使つても、あとからあとから無限のわき水のようにあふれてくる。どれだけ浪費しようが尽きることのない、たいへんありがたいわたしたちの心と体の「主」なのです。
 (中略)
 波動とは何でしょう。一般には、光や音が伝わっていくときの波状の動き、その波長や振動のことをいいます。でも、それをもっと広く、深く解釈している人もいます。たとえば波動は単なる伝動波ではなく、物質を生み、動かすエネルギーであるというふうに。
 すなわちわたしの理解によれば、すべての物質は原子からできている。原子の中心には原子核があり、そのまわりを電子が高速で回転していますが、この回転する電子は固定されたかたちをとる物質ではなく不定形な流動状態である。つまり電子は一種の波であり、バイブレーション状態と考えられるのです。最新の量子力学ではすでにこのような考えが主流をなしていると聞きます。
 物質の極小単位は振動している、いや、振動そのものである。ということは、その集合体である物質もまた振動しているということになります。この振動が波動です。したがってすべてのものは振動しながら存在している、波動をもったエネルギー存在であるといえます。これは人間の言葉や思考や意識といった形のない抽象存在も同様です。
 あらゆるものあらゆる思いは波動からできている。すべてのものには固有の波動があるのです。波動とは一種の「揺れ」ですから、互いに干渉したり、影響しあったりしやすい性質をもっています。つまり同じような波動は同調する、異なる波動は排斥しあう、高い波動は低い波動に影響を与える、などです。
 これらの結果、わたしたちが発した思いがものの性質を変えたり形を変えてしまうことが起こるわけです。想念のもつ波動が草や水のもつ波動に干渉して、その状態や性質を変えてしまう。そういうことが「自然に」生起するのです。
 人間の心というのもひとつの波動です。波動には波長がありますが、その波長はちょうど指紋のように人によってそれぞれ異なっています。人間は、この固有の波長に同調するような事象にしか出合いません。わたしたちがふだん発している波長に同調する事柄しかわたしたちには起こらないのです。
 
 「自在力2」(塩谷信男)より