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課題集 00アカシア の山

★自由(じゆう)な題名(だいめい) / 池新
○学校(がっこう)へ行くとちゅうのこと / 池新


○ねこのしたは、どうしてざらざら(感) / 池新
ねこのしたは、どうしてざらざら

 【1】どうぶつえんのおじさんに、きいてみますと、したがざらざらしているのは、ねこばかりではないそうです。【2】とらでも、ライオンでも、ひょうでも、くまでも、もうじゅうのしたは、たいがいざらざらしているそうです。
 よくしらべてみますと、ねこのしたには、たくさんのとげがついています。
 【3】ねこは、とらや、ひょうのなかまで、まえは、山の中で、けものや鳥をつかまえて、そのにくをたべて、くらしていたもうじゅうでした。
 【4】もうじゅうたちが、にくのついているほねをしゃぶるときには、このざらざらしたしたが、とてもやくにたちます。なめらかなしたでは、にくをけずりとってたべたりすることが、むずかしいからです。
 【5】かなあみについている、さかなのにくののこりなどを、ねこは、じつにきれいにとってなめてしまいます。
 【6】いまでも、外国の山にすんでいる山ねこは、よわいけものや、鳥をつかまえて、たべているもうじゅうです。
 【7】ねこは、にんげんにかわれるようになって、いまのように、おとなしくなったのですが、したは、もうじゅうのすがたを、のこしているわけです。
 【8】ですから、草や木のはっぱを、たべている牛や馬やきりんやしたのしたは、なめらかで、ざらざらしているところが、あまりありません。
 【9】にんげんのしたも、いくらかはざらざらしていますが、これは、おもに、あじをしったり、たべものをこねまわすためなのです。【0】

「理科なぜ? なぜかな」(宮下正美みやしたまさみ著 偕成社)より