昨日322 今日442 合計147800
課題集 00アカシア の山

★自由(じゆう)な題名(だいめい) / 池新
○ぼく(わたし)の先生(せんせい) / 池新
○わたしのせんせい / 池新

○ありじごくにおちたありは(感) / 池新
ありじごくにおちたありは

 【1】えんの下や、やつでの木のかげの、かわいたつちやすな地のところに、じょうごがたの小さなあなをみつけたことがありませんか。
 【2】そして、そこにおちこんだありが、はいあがろうとして、もがいていることがあるでしょう。
 【3】ありは、とちゅうまでのぼってくると、すなといっしょにころがりおち、のぼることができません。【4】そのうちに、あなのそこから、すなとおなじいろの虫がでてきて、ありをつかまえてしまいます。
 このあなの虫が、ありじごくですね。
 【5】ありじごくのあなのそこにゆびを入れて、そのすなをすくってごらんなさい。きっと、ありじごくをつかまえることができるでしょう。【6】あずきつぶほどの大きさで、はい色をした、くものようなかたちの虫です。この虫は、とんぼににている、うすばかげろうという虫のこどもなのです。この虫は、ありをたべて、大きくなります。
 【7】さて、ありじごくは、すなの上で、からだをまわしながら、あなをほっていきます。まわりのかべは、ありがすべりおちるように、こまかなすなでつくり、あなのそこに、からだをかくしています。
 【8】うっかり、ありじごくにおちこんだありは、のぼろうとしても、すながくずれてしまうので、どうしてもはいあがることができません。【9】なんどか、のぼってはころげおち、のぼってはころげおちているうちに、つかれて、しまいには、そこでまちかまえているありじごくに、たべられてしまうのです。【0】

「理科なぜ? なぜかな」(宮下正美みやしたまさみ著 偕成社)より