課題集 00アカシア の山
苗
絵
林
丘
★自由(じゆう)な題名(だいめい)
/池
池新
○ぼく(わたし)の先生(せんせい)
/池
池新
○わたしのせんせい
/池
池新
○ありじごくにおちたありは(感)
/池
池新
ありじごくにおちたありは
【1】えんの下や、やつでの木のかげの、かわいた土やすな地のところに、じょうごがたの小さなあなをみつけたことがありませんか。
【2】そして、そこにおちこんだありが、はいあがろうとして、もがいていることがあるでしょう。
【3】ありは、とちゅうまでのぼってくると、すなといっしょにころがりおち、のぼることができません。【4】そのうちに、あなのそこから、すなとおなじ色の虫がでてきて、ありをつかまえてしまいます。
このあなの虫が、ありじごくですね。
【5】ありじごくのあなのそこにゆびを入れて、そのすなをすくってごらんなさい。きっと、ありじごくをつかまえることができるでしょう。【6】あずきつぶほどの大きさで、はい色をした、くものようなかたちの虫です。この虫は、とんぼににている、うすばかげろうという虫のこどもなのです。この虫は、ありをたべて、大きくなります。
【7】さて、ありじごくは、すなの上で、からだをまわしながら、あなをほっていきます。まわりのかべは、ありがすべりおちるように、こまかなすなでつくり、あなのそこに、からだをかくしています。
【8】うっかり、ありじごくにおちこんだありは、のぼろうとしても、すながくずれてしまうので、どうしてもはいあがることができません。【9】なんどか、のぼってはころげおち、のぼってはころげおちているうちに、つかれて、しまいには、そこでまちかまえているありじごくに、たべられてしまうのです。【0】
「理科なぜ? なぜかな」(宮下正美著 偕成社)より