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解説集 レンギョウ2 の池 (最新版 /印刷版 /ウェブ版 /最新版
印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。ウェブ版は書き込み用です。 http://www.mori7.net/mine/ike.php
最新版には印刷日(2019-09-14 00:00:00)以降に追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。

1.1週 
●内申点、本当の豊かさ
 公立の中学では、中学での成績や態度が高校入試の参考になります。大学入試でも、高校での成績を参考に推薦を決めるところが多数あります。本番の試験だけでの一発勝負の方が公平だと考える人もいますし、ふだんこつこつ努力してきた人を評価すべきだと考える人もいます。内申点の是非を自分の生き方に結びつけて考えてみましょう。
構成図の書き方
 構成図は、小3以上の生徒が書きます。小2以下の生徒は、絵をかいてから作文を始めるという課題になっているので、構成図は書かなくて結構です。
 構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
 たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。しかし、全部埋まらなくてもかまいません。
 枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
 構成用紙は、構成図の書き方に慣れるために使います。構成用紙を使わずに、白紙に自由に構成図を書いてもかまいません。
 

構成用紙を使って構成図を書きます。
頭の中にあるものをそのまま書くとき。
構成図で書くとき。
初めに絵をかきます。(絵はどこにかいてもいいです)
思いついた短文を書きます。(どこから始めてもいいです)
思いついたことを矢印でつなげていきます。
関係なさそうなことでも自由にどんどん書きます。
枠からはみだしてもかまいません。全部うまったらできあがり。

 


1.2週 
●(感)こどもたち
 第一段落は、要約というよりも詩の解説、又は身近な実例。「部活動の後輩。最初は技も未熟なので侮っていたが、すぐにめきめき力をつけてきた。相手がまだ小さいからといって油断してはならない。」
 第二段落は、その方法。「まず第一は、人間は常に成長するものだと考えることである。小学校のときに、優しい先生と怖い先生がいた。そのときは、優しい先生がいいと単純に思っていたが、成長した今ふりかえると、あの怖い先生は、本当は真剣に私たちのことを考えていたのではないかと思う。このように、成長したあとに感謝されるような生き方をしていかなければならない。」
 第三段落は、方法2。「もう一つには、自分自身も日々成長するように心がけることである。成長の止まった人は、相手や社会も同じように止まっていると思ってしまうだろうからだ。ライト兄弟は、周囲の人たちの無理解にもめげず、飛行機を飛ばすことに成功した。周りの人たちは、努力が不可能と思われていたことを可能にするという人類の進歩を信じることができなかったのだろう。」
 第四段落は、まとめ。「確かに、小さい者には弱点も多い。それを直したり叱ったりすることは大事である。しかし、今は小さいと思っていた者も次第に大きくなるということを忘れてはならないと思う。『ライオンは、一匹のウサギを倒すためにも、全力を尽くす』という言葉がある。どんな相手も侮らずに、自分の全力でぶつかっていきたい。」

1.3週 
●(感)内部からくさる桃
 「内部からくさる桃」とは「怠惰」の象徴とも考えられるのではないか。感情の怠惰。生活の怠惰。思考の怠惰。確かに人は疲れたとき、休息も必要だ。「三年寝太郎」の昔話のように、ある準備期間としての「ものぐさ」も必要だ。しかし、動かないことにより、体にも心にもいつしか埃(ほこり)はたまってくる。そのほこりをふりはらい、人生を輝かせるには、行動と感動を忘れないことが大切なのだ。『ああ、不思議! こんなに大勢の立派な人びと! 人間のなんという美しさ! ああ、素晴らしい新世界、(ブレイブ・ニュー・ワールド) こういう人たちが住んでいるとは!」(シェイクスピア『テンペスト』よりミランダの台詞)
●(感)内部からくさる桃
 一段落は詩の解説、もしくは身近な実例と生き方の主題。「常に刺激を求め、充実した人生を送りたい。」などと書けそう。
 二段落、複数の方法一。「何事にも一生懸命取り組むことだ。」体験実例は、自分が何かに夢中になって、充実した経験を書きましょう。
 三段落、複数の方法二。「変化を恐れず楽しむことだ。」新しいことを始めようとする力、変化を求める力を持ちたいということですね。「チェンジ」をキーワードに黒人初のアメリカ大統領となったオバマ氏をはじめとして、歴史を変えた偉人の「変化を恐れない精神」の例が引用できそうですね。
 四段落はまとめです。「確かに刺激を求めてばかりでは、なかなか安息は得られない(反対意見への理解)。しかし、やはり刺激を受けてこそ人間は新しいことを学び、そして成長していくのだ。」

2.1週 
●(感)もっと強く
詩の感想文です。難しいことばが使われていないぶん、何を書いていいのか困ってしまう課題ですね。自由に自分の生き方を述べていきましょう
第一段落
自分の現状を書いたあとに生き方の主題を書きましょう。
「私はもっと自分の殻を破って生きていきたい。」
人は生まれたときは同じです。裸で産まれ、大きな声でけたたましく泣いたことでしょう。それが生きていくうちにいろいろな概念から自分で枠を決め、いつのまにかその枠に縛られてしまっているのです。「勉強ができない」「お金が無い」「容姿がみにくい」などいろいろ否定的なことを考えるときりがありませんね。
第二段落
方法その一を書きます。
「理想の自分を想像することだ」
顔の整った無愛想な人といつも笑顔を絶やさない普通の人。どちらがすてきにうつるでしょう。毎日鏡の前で笑顔をつくるだけで表情は変わるといわれています。理想の自分を想像することで理想に一歩近づくことができそうですね。ここは体験実例を入れて書いていきましょう。
第三段落
方法そのニを書きましょう。
「自分に自信をつけることだ」
自信をつけるにはやはり結果がなければ自信にはつながりません。毎日こつこつと続けたことが結果となって表れると無敵の自信へとつながります。
ここで伝記実例として宮本武蔵などがあげられそうです。
宮本武蔵は生涯60回の試合に負けたことがないと言われていますがその裏には毎日、血のにじむ練習があったといわれています。それが自信となって表れているのでしょうね。

第四段落
ここで反対意見へ理解を示したあと自分の意見と主題を書きます。
確かに自分を見極める謙虚さも必要である。しかし「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる。」という名言があるように自分が歩くことでできる道は必ずあるはずだ。私は作られた道を歩くのではなく道を作って生きていきたい。


2.2週 
●(感)いちど視たもの
 作者の茨木のり子さんは、戦争中に青春時代を送りました。戦時体制の教育の中で日本や世界の歴史が歪んだ形で教えられていたことを、茨木さんは戦後気づきます。ここから、ものごとを固定した価値観で見るのではなく、自分の目で見ることの大切さを学んだのでしょう。「眼球を拾った」は、「新しい物の見方を知った」ということの比喩です。(笑)
 第一段落は、生き方の主題。「私は、自分の目で物を見て、自分の頭で考えて生きていきたい」
 第二段落は、そのための方法。「そのためには、権威のある言葉でも頭から鵜呑みにしないことだ」
 第三段落は、方法2。「もう一つは、ほかの人と意見が違うときでも、自分の考えに自信を持つことだ」伝記実例は、織田信長、エジソンなどの定番で。(笑)又は、最近ノーベル賞を受賞した人の話など。詩の引用は、「イマジンという歌に、『You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one』という歌詞がある。たとえ、ほかの人からは夢だと思われても、自分の信じるところを進んでいくことが大切だ」など。
 第四段落は、反対理解と名言の引用。「確かに、自分の見方に頑固に固執するのはよくない。しかし……」「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない」

2.3週 
●(感)悪童たち
第一段落
生き方の主題
これを読んでどのように自分は生きていきたいと感じたかを書きましょう。
人の心を動かすものは怒り、憎しみよりも許し、温かさなのかもしれませんね。
昔話の「北風と太陽」も使えそうです。
「私は人を許せる強い人間になりたい」
第二段落
方法その一を書きます。
「相手の欠点より長所を見るようにすることだ」
欠点を探したところで怒りばかりが膨らんできますね。
いつも意地悪ばかりしている子がふと小さな子をかばっている姿を見ると
「本当はいい人なんだな」とやさしい気持ちになった経験はありませんか?
そういう体験実例を入れて書きましょう。
第三段落
方法そのニを書きます。
「素直な心を常にもつことだ」
ものごとには色々なものの見方があります。
自分の意見が正しいという見方だけでは他者を許すことはできません。
第三者的なものの見方、私心をなくすと人を許すことができそうです。
ここで伝記実例を挙げましょう。
松下幸之助は「素直な心は、従来の自分の商売のやり方とか考え方を、私心なく、第三者の立場に立って見つめ、考え直す機会をあたえてくれた」と語っています。
第四段落
反対意見への理解と名言の引用
確かに生きていくには「許し」ばかりでは難しい。時には厳しく相手を諭すことも必要だ。しかし「人間は強くなるほど素直になれる。」という名言があるように、人を許すことができるということは人としての器の大きさを意味するのだろう。私はそんな大きな人間になりたい。

3.1週 
●(感)ぎらりと光るダイヤのような日
 人生の時間は、限られている。しかし、暦で計算する時間と、自分が人生で感じる時間の長さは、はたして同じであろうか? 自分が「ほんとうに生きた日」があれば、自分の人生がゆたかだったと感じられる。そうすれば、暦の時間などは関係なくなるのではないか。たとえば、芸術家には、モーツァルトなど、短い人生でも充実した作品をたくさん残した人がいる。また逆に、私などは「生きている」それだけで、価値があるとも思う。長生きして、特に何もしなかった、と思っても人と人の生活がつながっている限り、その人が生きていることで、他の人も生かされているのだ。「私は『ほんとうに生きた日』をもち、ゆたかな人生をおくりたい」と主題をとれば、その方法は、あなたにとって、どんなものだろう? 本を読めば、書いた人から喜びや愛をうけとるかもしれない。ボランティアとまではいかなくても、自分のしたことが、人に喜びを与えるかもしれない。人はそうした喜びを持ったとき「ほんとうに生きた」と思うのではないか。『「それ以来50年以上たった」と、暦はそっけなく説明する。(中略)「いや!」と思い出は叫び、巻き毛をゆする。「それはきのうのことだった!」そして微笑しながら小声でつけ加える。「そうでなくても、せいぜいおとといのことだった。」どちらがまちがっているだろう?(中略)忘れてしまったことは古く、忘れられないことはきのうあったことだ。ものさしは時計ではなくて、価値である。』ケストナー『わたしが子どもだったころ』より
●(感)ぎらりと光るダイヤのような日
 一段落は、生き方の主題。「限られた人生を一生懸命生きていきたい」。
 二段落、方法その1。「自分が熱中できることを見つけることだ」。勉強でも、スポーツでも、部活動でも。何かに熱中したこと、もしくは、熱中していることを挙げてみましょう。熱中しているときの人間は、きっと充実しているはずです。
 三段落、方法その2と伝記実例。「限られた時間を有効に使う努力をすることだ」。寝る間も惜しんで勉学をしたという二宮金次郎の実例などが挙げられそう。
 四段落はまとめ。毎日、充実して生きることは難しいでしょう。たまには一日中寝ていたい、などという日もあるかもしれません。しかし、この詩の言葉を借りれば、「じぶんが本当に生きた日」と胸を張れる日々をできるだけ多く送りたいものですね。

3.2週 
●(感)友あり 近方よりきたる
 「たとえ何もなくとも、会うだけで楽しい、そんな友人づきあいをしたい」「友達に心の通じる会話が一番いいと思ってもらえる人間になりたい」「人が訪ねてきたとき、何が一番大事なもてなしかを心にとめておきたい」など。ある女性向け雑誌によると、突然の来客・・・10分余裕がある時「客の目線にあたる部分だけ片付け、ほこりをはらう」20分余裕がある時「トイレを掃除し、洗面所に新しいタオルをかけ、鏡、飾ってあるものなど光るものをふく」30分余裕がある時「玄関の掃除をする」だそう。また、何も出すものが無いときのために、オーブントースターで焼ける簡単なクッキーやパンプディングの作り方くらいは知っておくように、とのこと! もてなしの心に、ずぼらはいけません。しかし本当に親しい友人なら、笑顔で迎えれば汚い部屋でも許してくれますよね? 『この新鮮な草いちごを/共にほめあう人はないか/このこうばしい紅茶の湯気を/かぎながら語り合う人はないか/(中略)誰か 誰か /訪れてくれる人はいないか/気がるにそよぐ葉ずれのように/語りたさの青い夕べの心だ』深尾須磨子「青い夕べ」抄
●(感)友あり 近方よりきたる
 一段落は、要約か身近な実例。続けて生き方の主題。「飾らない友人づきあいを大切にしたい」。
 二段落は、方法その1。「ありのままの自分でいることだ」。ついつい見栄を張ってしまうこと、無理をしてしまうこと、友人同士でのつきあいでもそういうことはよくあります。よい友人関係を築くためには、まず飾らない自分でいること。実例は、正直に自分の悩みを打ち明けたという話や、友人に弱いところを見せたという話を探してみましょう。
 三段落は、方法その2。「相手を心の底から信頼することだ」。伝記実例は、ヘレンケラーとサリバン先生の話が挙げられそう。暗闇の世界を言葉という光で照らしたサリバン先生。二人はよき師弟・友人であり続け、二人三脚で教育や福祉に尽くしていきます。
 四段落は、再度生き方の主題でまとめます。

3.3週 
●(感)言いたくない言葉
○テーマの例1
 心の中の言葉を外に出してしまえば色褪せる。そのもどかしさ。
<生き方の主題> 
 喜怒哀楽や感動など、自分が強く何かを感じたとき、それを人に伝えるのは難しいですね。作文を書いていると、なおさら実感するのではないでしょうか? でも、感じたものを誰かと共有したい! そう思いませんか? だから色褪せてしまうことのむなしさや、もどかしさ、伝えることの難しさにめげずに、自分の心の中を積極的に表現したい。そういう生き方をしたいですね。 

○テーマの例2
 第二段落から、心の中こそ自分自身であるということが読み取れます。考えたこと、感じたこと、思ったこと。それが全て「私」なんですよね。
<生き方の主題>
 自分の中にいろんな自分がいることにとまどいを感じたことはありませんか? 相手や場所などによって、自分が違う。ここでは「あなたは大人しいのね」といわれるけど、友だちには「おもしろいやつ!」と笑われる。
 時には優しくなったり、時には意地悪になったり。時にはにぎやかにしたかったり、時には静かにしたかったり。いろんな自分がいますね。本当の私って、どれなんだろう?
 自分で「私はこういう人」と決めて、悪いことを考えたり感じたりする自分を嫌に思ったりすることはありませんか?
人は数え切れないいろんな面を持っています。だからそれを全部受け入れるような生き方をしたいですね。それは、自分が自分を認めるということですね。

〜複数の方法〜
 自己内省、自己表現、相互理解、言語、コミュニケーション、社会というキーワードをもとにして方法を探してみましょう。
例)人生の先輩が遺した書物などから学ぶ、他人の考えを否定しないようにする、自分が感じたことを言語で表現する努力を続ける、自己表現や他者理解の道具は言語だけではないことを知る、などなど。
 
〜伝記実例〜
 『ライ麦畑でつかまえて』の作者J・D・サリンジャーは社会に全く姿を現さないことで有名です。その理由はイアン・ハミルトン『サリンジャーをつかまえて』で解明されていますが、サリンジャーは自分の中でテーマを静かに激しく深める生き方を選んだためだそうです。そうして一人で深めたテーマに関する真理をただ内に秘めているだけではなく、小説として多くの人々に伝えたのです。小説の中の登場人物は彼自身です。小説にはいろいろな人物が出てきますが、全て彼自身なのです。つまり、サリンジャーという一人の人間の中にいろいろな面があるのですね。

〜名言〜
・自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。
・他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。
・読書とは、自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである。