ひとこと
時間
アジサイの広場
幸裕あつ高2
 
 「また時間が足りない。」これは試験前日にいつも思うことである。私はい
つも明日やれば良いと考えてしまうため、計画的に試験勉強ができたためしが
ない。試験数日前になると焦り始め、効率の良い勉強法を求めるあまり公式ば
かりを覚える勉強になってしまう。そのため本番の試験ですこし手を加えて出
題されると公式が出てこなくなってしまい、痛い目に会う。試験勉強の段階で
ゆっくり問題が解ける時間が必要であるといつも感じる。私は無駄に見える時
間の大切さに気が付かない人が多いことが問題であるとおもう。
 
 それは第一に効率の良さを求めすぎるからである。効率の良さを求めすぎる
あまり問題解決の最短距離を行く傾向が近代社会にはあるが問題解決に時間を
かける過程で新たな発見が見つかるのではないかと思う。物を作るを作る職人
になるためには何年もの修行が必要であるといわれるが、現代では機械によっ
て少ない時間で作り上げることができる。職人が作ったものは機械で作られた
ものよりも壊れにくいと一般的に言われているのは何年もの修行の間に壊れに
くいものを作り上げる技術が自然に身に付いたからではないかと思う。
 
 私は時間に余裕を持たせることが必要であると思う。普段の生活の中に一見
無駄に見える時間を増やすことによって役にたつことが発見できたり、生きる
喜びを見出せたりすると思う。
 
 湯川秀樹は睡眠中の夢の中で新しい発見をすることが多かったので、枕元に
は鉛筆とノートがいつも置いてあったそうである。夢の中の開放された意識の
中の方が発想の転換がしやすかったのだと思う。
 
 確かに効率良く過ごす時間も大切であるが、私は無駄に見える時間の大切さ
に気が付かない人が多いことが問題だと思う。
 
 「もうこれ以上時間は要らない」と思えるほど試験勉強を完璧に終えること
ができるには時間をうまく使って効率良く勉強することと無駄に見える時間の
両方を費やさなければならない。