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本当の豊かさ アジサイ の広場
ピエッパ にお 中2

 21世紀になった今、パソコン・テレビ・クーラーなどの電化製品は、必ずといっていいほど、一家に一台ある。僕は、つくづく豊かになったなと思う。
でも、それは物の豊かさであって、心の豊かさはどうなのだろうか。僕は、物の豊かさが増していく変わりに、心の豊かさは失われているように思う。  

 確かに、今の世の中、便利な物が多くて豊かになってきている。僕たちの周りを見回してみると、電化製品であふれているのではないか。勉強部屋を見て
も、スタンド・クーラー・ストーブなどがある。昔なんか、夏は汗だらだら、冬は寒くてぶるぶるしながら、夜は蛍の光で勉強していたのだから、どれだけ 便利になったことだろう。台所を見てみても同じだ。いまや簡単につく火も、昔は、まきを持ってくることから始めるのだから、料理一つ作るのに今の何倍 もの苦労があったことだろう。昔の人が今の時代を見て驚くのは、いうまでもない。   

 では、問題の心の豊かさはどうだろうか。何しろ、「世の中、金」の時代だから、強盗や人殺しが増え続けている。現代人は、金のためなら人を殺すなど
どうでもいいらしい。人殺しまではいかなくても、友達を捨てて、金儲けをたくらんでいる人は、少なくないだろう。友達という貴重な財産を犠牲にしてし まうほど、金は大事なのか。    

 確かに、この便利な時代に生まれてきた僕は、幸せ者だと思う。でも、人を殺したり、友達を捨てたりするようでは、少なくとも豊かな時代とは、呼べな
いではないだろうか。本当の豊かな時代というのは、ある程度便利で、何よりも、家族や友達を大切にできる時代のことをいうのだと、ぼくは思う。   

  
                                                   
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